
つまり、労働しなくても生活が維持できる状態のことです。
FIREを達成すると、
「お金のために働かなくてもよくなる」
「給与を気にせず好きな仕事を選べるようになる」
「働き方を自由に選べるようになる」
「1日の時間の使い方を自由に使えるようになる」
といったように「お金」から解放されることで、
より自由な選択ができるようになります。
FIREは一つの考え方ですが、
「労働しなくても生活費が得られる資産状況をつくる」
という考え方は豊かな暮らしを目指す上では、
とても大切なことです。
特に、お金のために嫌な気持ちで働く、
毎朝、満員電車に揺られて出勤したり、
無駄だなと感じながら週報を作成したり、
意味がない形だけの定例会議に参加したりと
納得できないことへ時間を使い続ける生活を
抜け出すためにもFIREという考え方は役立ちます。
時間の自由、場所の自由、働く人を選べる自由、
一度きりの人生を自分がワクワクすることを
選べるという自由は、思っている以上に幸福なことです。
FIREという言葉はアメリカで流行になり、
「経済的独立」と「早期退職」を目標とするライフスタイル。
(FIRE: Financial Independence, Retire Early movement)
2000年代に日本でも人気になった書籍(金持ち父さん貧乏父さん)で
紹介されていた「不労所得」という言葉と近い考え方です。
会社員や社長として労働によって給与をもらう生活から(貧乏父さん)、
オーナーや投資家になって労働しなくても収入を得て生活する(金持ち父さん)、
その為の考え方や方法がこの書籍のシリーズで紹介されていました。
同世代の人たちもこの書籍から学び、
不労所得をつくるために不動産投資をはじめたり、
起業して将来的にオーナーを目指した人たちも多くいました。
アメリカでは20代、30代の若者がFIREに向けて
1億円を貯めて4%で資産運用して、
そのお金で生活をする4%ルールという考え方があります。
つまり、資産運用から得た年間400万円のお金で生活できれば、
1億円の資産で一生安泰ということです。
この400万円という金額で1年間の生活ができるのか否かは、
一人一人の生活水準によって異なってきます。
FIRE達成に対してまず考えることは、
現状の毎月の「収入」と「支出」を正しく把握し、
具体的な目標設定をすることが大切です。
そして、今、そして将来も見据えた「支出」が
FIRE達成の難易度になります。
例えば、毎月「20万円」で生活しているAさんは年間240万円の支出、
4%ルールに従うと6000万円を貯めることが出来た時点でFIRE達成。
Aさんの毎月の収入を50万円とすると「16年」ほどかかります。
毎月「50万円」で生活しているBさんは年間600万円の支出、
4%ルールに従うと15,000万円を貯めることが出来た時点でFIRE達成。
Bさんの毎月の収入を100万円とすると「25年」かかります。
Bさんの方が優秀でたくさんのお金の稼いでいますが、
FIRE達成の期間はAさんの方が「9年」も早くなります。
FIRE達成へのポイントは「支出」をいかに抑えられるかです。
無駄遣いを見直し、生活レベルで妥協できる点がないか考え直すことが、
FIRE達成への近道になります。
支出には、生活費、家賃、税金、保険、娯楽費など
生活をしているとたくさんの出費が伴います。
ひとつずつ、丁寧に見直していきます。
「支出」を見直すことさえできれば、
「収入」を増やすことに専念して時間を使うだけになります。
収入の増やし方は日本でも副業が解禁されはじめたので、
会社員でもダブルワークができ、
以前よりは稼ぎ方の選択肢が増えています。
本業以外の時間で自分の得意なこと、興味のあることで
新たな収入源をつくっていくことが
FIREの早期達成にとても大切なことです。
40歳になった今、
収入が増えたから贅沢な暮らしをしたいという欲よりも、
今の生活水準を維持して自由な時間を得ることへの欲が強いため、
FIREを達成して時間にゆとりのある豊かな暮らしを目指したいです。
収入を増やすことは一朝一夕ではいかないので、
「支出を減らす」ための工夫、節約・倹約も取り入れながら、
毎日を丁寧に過ごしていきたいと思います。
お金のために働き、1日の多くの時間を使うという生活からの脱却、
好きな時に、好きな人と、好きな場所で過ごす、
その中の一つに働くということも含まれているようなライフスタイル。
自由な選択をいつでもできること。
生きるために必要なお金、お金への不安を解消するための考え方として、
FIREというのはわかりやすく、多くの人が達成しており、
意識して日々を過ごせば誰にでも再現性のある手法です。