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ひとり暮らしの自己居住用物件 買増し不動産投資術

新入社員3年目になると金融機関から融資を受け、
不動産の購入が可能になります。

社会人になると、
住まいを借りて家賃を払う人、
社宅があり少額で住む場所を確保できる人、
自宅から通う人さまざまです。

今回は住まいを借りて社会人3年目を迎えた人、
社宅から出て住まいを探しはじめる社会人3年目の人に向けた
不動産投資の始め方をご紹介します。

金融機関からの信用力が高まる

一つの会社に3年勤続すると金融機関から
安定した返済能力があるとみなされやすくなり
年収に応じた「融資」を受けられるようになります。

新卒で給与20万、ボーナスが2ヶ月分とした場合、年収280万円、
3年務めたときに年収300万円だったとします。

融資は1500万円ほど受けられることになります。

賃貸から購入で家賃3万円節約

賃貸で住んでいるお部屋が都内で1Kで家賃が8万円とした場合、
同じような間取りの中古物件を探します。

1Kで500万円、築30年のマンションをみつけたとします。
不動産ローンで金利3%、融資期間20年とすると、
毎月の返済が35,000円程になります。

修繕管理費が月10,000円、
固定資産税が年間60,000円、月額5,000円です。
毎月の支払合計が50,000円となります。

もともと家賃8万円で借りていた同じようなお部屋を
不動産ローンで取得することで5万円と3万円も安くなります。

住宅ローンを使わない理由

住宅ローンは金利が1%以下と非常に低く、
借り入れ期間も35年と長く利用できる融資ですが、
自らの居住用として1回までしか利用できません。

新卒3年目で一人暮らしを想定した狭いお部屋の購入であり、
将来的に結婚など環境の変化で引っ越しや戸建ての購入も視野にいれると、
将来の為に住宅ローンを使えるようにしておきます。

「不動産ローン」は融資可能額までなら何度でも利用できますし、
何よりも引っ越しをした後にそのお部屋を賃貸として人に貸して
家賃収入を得ることも可能です。

住宅ローンで取得した物件は自らが居住する目的のローンなので、
仮に諸事情で空き家にすることになった場合でも
賃貸での貸し出しは禁止されています。

自己居住用の不動産を増やしていく

どうせ住むために必要なお部屋であれば、
家賃として払い続けるのではなく、購入して返済していきながら
自分の資産を増やしていくという選択も資産形成という視点では
とても賢い考え方です。

例えば、家賃8万円のお部屋に年間96万円支払い、
4年居住すると384万円を支出するだけになります。

500万円の物件を購入して、
自分でこのお部屋に4年住んだとして、
毎月の支出が5万円とすると240万円の支出で済みます。

さらに引っ越しをした後に、家賃8万円で他の人に貸し出せば、
毎月の支出5万円を差引すると3万円の家賃収入にもなります。

不動産会社に管理をお願いする場合は
家賃の3〜5%の管理費の支払いや空室リスクもありますが、
自分が気に入って住んでいた家なら、どのような利点があり、
どこを改善すれば入居してもらいやすいかも
よくわかっているので対策もしやすいでしょう。

賃貸中は融資の返済も家賃でまかなえるので、
借入れが完済した後は、融資で返済していた3.5万円も家賃収入になり、
3万円から6.5万円と一気に増えます。

購入した当初の物件が500万円だったので、
築年数による価格の下落もありますが、
それでも都心の1Kの物件なら300万円〜400万円で
売れることも十分に期待できます。

一人暮らしのうちは引っ越しの度に購入する

新卒で入社して3年目に一つ目の物件を購入した後、
5年目、8年目、10年目といったように数年おきに部署の移動などで
引っ越しを考える機会が少なくても数回はでてきます。

その時は、引越し先のエリアで賃貸物件や家賃相場を調べてみて、
自分が気にいったエリアで同等の間取りの中古物件を探します。

中古物件で気に入ったものがあれば
不動産会社へ内覧希望の問合せをいれ、
イメージしていたお部屋と同じか見学します。

お部屋や周辺の雰囲気を見ることで、
ここは何としても欲しい、どこかイメージが違うということが
必ずはっきりと感じられます。

気に入った物件は迷わず、買付申込みを入れると同時に、
その不動産会社へ融資の相談も行います。

融資は自分で金融機関を探したところでもOKなので、
不動産会社のつながりのある金融機関の金利や融資期間などの条件が
あまりよくなければ自分で探したところで購入を進めても大丈夫です。

融資も無事に通り、不動産取得の手続きも終われば、
鍵が引き渡され、いつでもお部屋に入れるようになります。

リフォームしたい箇所があれば、
リフォーム会社に相談して見積を取得してリフォーム後に入居します。
もちろん購入した不動産会社にリフォームも相談して対応してもらったり、
リフォーム会社を紹介してもらうことも可能です。

住宅ローンまでに3物件ほどが目安

住宅ローンで戸建てなど長く住む家を購入するまでに
一人暮らし用の1Rや1Kの物件を都内や都心部に
自分が住むためのお部屋として買い増しを続けていくと
不動産という資産を賢く短期間に手にすることができます。

例えば、大学卒22歳で入社して3年勤務した後、
25歳で500万円の物件を購入して2年住み、賃貸にする。
27歳で2つ目の物件、29歳で3つ目の物件を購入する。
ここまでで不動産ローンで1500万円の融資を受けており、
不動産という資産を築けています。

30歳以降は結婚など環境の変化に合わせて
いつでも住宅ローンで戸建てなどの住居を購入できるようにしておきます。

住宅ローンで不動産を購入すると3つの物件はすべて賃貸にして、
家賃収入として10万円前後を得られる状態になっています。
融資返済がすべておえる45歳ごろには20万円前後の家賃収入になり、
また、売却して1000〜1500万円ほどの資産も期待できます。

売却で得られたお金を教育費に使うのも良し、
インデックス投資などの資産運用をして老後のお金にするのも良し、
選択肢が増えます。

あとがき

社会人になり上京して一人暮らしをする人も多いです。都心部で生活する特権を活かして、自分のお金を持ち出さずに融資を受けて、自分で居住することを目的にした物件探しは、自分ごと化したお気に入りのお部屋を真剣に探すことにもつながります。将来的な資産形成に不動産を取り込む手法として、必ず住む場所が必要なら、家賃でお金だけを減らすのではなく、不動産を購入して返済しながら自分の資産にしていくというアプローチはとても有意義な方法の1つです。


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