支出を減らす
自家用車のエアバック警告灯が点滅してDIYでパーツ交換

エアーバック警告灯が突然、点滅しはじめました。

自動車がないと生活ができない地域に住んでいると自動車の維持費として、
車検や駐車場、ガソリンなどそれなりの出費が年間を通じて必要になります。

定期交換が必要なエンジンオイルや消耗品関係のパーツは
車の維持費として仕方がない部分だとわりきれているのですが、
突発的な不具合が発生して、高額な見積もりだったときには、
パーツを購入してDIYで交換できるか検討します。

今回は普通に走行していたときに突然見たこともない
エアーバック警告灯の点滅という症状が出て、
問題解決までにとーちゃんがおこなったことをご紹介します。

エアバック警告灯の点滅は走行に支障があるのか

エラーバック警告灯の点滅が走行に支障があるのか調べてみると、
「走行事態には支障がない」と書かれている方が多くいました。

万が一、事故のときにエアバックが開かないかもしれないけれど、
自己責任でしばらくはそのまま乗っていましたが、
特に普段と変わることなく走行できていました。

車検が近づき、お店に車検の見積もりへいくと、
エアーバック警告灯の点滅は車検ではNGと指摘され、
診断機による結果と交換費用が見積りに記載されていました。

原因はよくあるスパイラルケーブルの断線で費用は3万円

エアバック警告灯の点滅の原因はスパイラルケーブルの断線とのことです。

スパイラルケーブルが断線した際によく現れる症状として2つあるそうで、
一つは今回のようなエアーバックランプの点滅、
もう一つがフォンが鳴らないという症状で、
どちらか一方、又は両方がでてしまうようです。

スパイラルケーブルの交換には、
パーツ代が17200円と交換工賃が13000円で見積金額は合計30000円程でした。

スパイラルケーブルは消耗品のようなもので、
よくある不具合だと担当者の方がおっしゃられておりました。

過去にはエアバック関連のリコール対象車種もあったようで、
該当していればスパイラルケーブルも無償交換していただけたようですが、
リコールの対象外の車両だったため有償修理とのことです。

交換の難易度は部品があれば40分ほどで終わり、それほど大変な作業ではないようです。
安くない修理費だったので一旦持ち帰ることにしました。

同じ症例がたくさん、DIYでも交換できる

今回の不具合の原因であるスパイラルケーブルとはそもそもどんなもので、
大変ではないといっていた交換はどんな作業なのか調べてみました。

すると、同じような症状でスパイラルケーブルを交換されている
動画や体験談をわかりやすく、色んな方が紹介されており、
スパイルケーブルを購入すれば、自分でも交換できる作業だと思うようになりました。

スパイラルケーブルは純正品は取り扱っているお店が少ないようで
モノタロウくらいしか扱いがなく価格もお店と同じ17000円程でした。

互換品もアマゾンや楽天などでも扱いがなく、唯一、取扱いがあったのはヤフオクでした。
純正品では17000円ほどのパーツですが、
互換品では3500円〜販売されており1/5ほどの価格でした。

互換品だと不具合があるのかも心配でしたので、
念のため出品者に過去の不具合を聞いてみると1%ほどしか不具合もなく
ご利用いただけているということでした。

3500円のパーツには保証がなかったので、
念の為、4500円の3ヶ月保証のパーツを購入することにしました。

スパイラルケーブル交換に必要な工具

交換作業に必要な工具を準備します。
スパイラルケーブルを交換するには、エアバック、ハンドルを外す必要があります。

エアバックを外すために「30型のトルクネジ」が必要だったので
アマゾンで380円で購入しました。

ハンドルを外すためには「19mmのソケット」が必要ですが、
車に入っているタイヤ交換に使う工具で代用できるという記事を見たので、
交換にはそれを使うことにしました。

スパイラルケーブルやスパイラルケーブルの上下についている
カプラというカバーを外すために必要な「プラスドライバー」は自宅にあるやつを使います。

各配線を外すために「精密ドライバーのマイナス」があると便利なので、
これも100均の精密ドライバーを使います。

エアーバックが開かないように最初にバッテリーのマイナス側を外しておく必要があり、
そのために自宅にある「レンチ」を使います。

今回の交換で購入したものをまとめると、
スパイラルケーブル4500円、トルクネジ30型380円の2つです。

スパイラルケーブルの交換作業

道具が揃い、早速交換をしてみました。
車両は日産のエクストレイル(NT31)です。

【1】ハンドルを調整
タイヤが直進状態になるようにハンドルをまっすぐにしておきます。

【2】バッテリーを外す

ボンネットを開けてバッテリーのマイナス側を外して10分ほど待機します。
10分ほど待機する理由は、バッテリーを外してすぐに作業に入り、
エアバックを取り外すと誤爆して風船が開いてしまうリスクがあるためです。

【3】トルクネジを外す

10分後にハンドルの左右にあるトルクネジ30型を外します。
固さがあるのでしっかりと押し付けてゆっくりと力をかけて回します。
回す回数も思っている以上に多いと感じましたので、外れるまで回し続けます。

【4】エアバックを外す

トルクネジが外れるとエアバックが外れます。
エアバックの背面とハンドル側で配線が2つ繋がっているので外します。

まず、エアバックとつながっている黄色い配線を外すために、
精密ドライバーのマイナスを使って黒いロックを隙間いれて何度か上にあげていると
ロックが外れ黄色い部分を抜くことができます。

次にフォーンの配線を抜くために、真ん中あたりに引っ掛かりがあるので、
指で押し込こみながら持ち上げると抜けます。
最初は真ん中にロックがあることがわからず
左右を持ち上げて抜こうとしても一向に抜けず戸惑いました。

【5】ハンドルを外す

エアバックが外れると、ハンドルを外します。
ハンドルがセンターの位置にあることを再確認します。

19mmのタイヤを外す工具を中心にあるネジにはめて、反時計回りに力を入れて回します。
結構硬くて、回す方向あってるのかなと思いましたが、ぐーっと力を入れているとネジが緩みました。
いったん緩むとくるくると回るようになります。

ハンドルを抜く手前に抜くときは、ネジをすべて取らずに緩めた状態で、
ハンドルを前後に揺らすような感じで抜きます。
とても固いので本当に抜けるのかなと疑わしくなりますが、
左右に揺らしながら手前に引っ張っているとガコッっという感じで外れます。

この時に19mmのネジを外してしまっていると勢い余って
ハンドルが顔に当たって怪我をする危険があるので、
必ずネジは緩めた状態でつけておいてください。

ハンドルが取れると、ネジを外して、ハンドルを外します。

【6】カプラーを外す

スパイラルケーブルをカバーしているカプラーを外します。
下側の手前に2つのプラスのネジ、奥側に1つのプラスネジで止まっています。
ここのネジは固くなく簡単に外れます。
奥側にあるネジは深いところにあるので長さのあるプラスドライバーで外します。

3つのネジが外れると、精密ドライバーのマイナスをつかって、
カプラーの隙間に入れていくとひっかかりがとれて、上下に外れます。

上側のカプラーはつけたまま、下側のカプラーは完全に外れます。
左側はウインカーやレバーにひっかかり多少の恥ずし辛さがあり、角度を変えながら外しました。

【7】ウィンカーとワイパーを外す

スパイラルケーブルの左右についているウィンカーとワイパーを外します。
それぞれスパイラルケーブルと接続されている根本あたりに上下にロックがあるので、
指で押さえながら抜くと簡単に外れます。
左のワイパー側は車のケーブルと繋がってるので宙ぶらりんの状態でそっとしておきます。
ウィンカーは完全に外れます。

【8】スパイラルケーブルを外す

スパイラルケーブルの下側に2つのプラスのネジがついているので、
プラスドライバーを使って簡単に外れます。

スパイラルケーブルの上側にひっかりがあるので指で押さえながら手前に抜くと外れます。
スパイラルケーブルの下側に黄色とグレーの配線、白の配線の3つがついています。

白の配線はひっかりを指で押しながら抜くと簡単に外れます。
グレーの配線がとても抜きづらく10分ほど苦戦しまいた。
細い線もたくさんつながっているので支障がでないように慎重にもなります。
ロックがある部分を精密ドライバーのマイナスで奥まで差し込み
じわじわと持ち上げるような感じで繰り返し、少しずつ上に上がってきて、
両指でまっすぐひっぱるとようやく抜けました。
黄色の配線も同様な感じでしたが、グレーよりは抜けやすかったです。

ここで問題が発生しました。

スパイラルケーブルを無事に外し、新しく購入したスパイラルケーブルと見比べると、
あれっ、白の配線を挿す箇所が新しいスパイラルケーブルにはありませんでした。

純正品の型番と同じ商品を選んだから間違いないはずなのにと焦りました。
外した純正のスパイラルケーブルをよくみてみると、
白い配線を取り付けられるパーツ(舵角センサー)がプラスのネジ3つで止められており、
このパーツを外して移植させることで対応できることがわかりました。

このパーツが何かよくわからないまま、
スパイラルケーブルを交換することばかりが頭にあり作業を進め、無事に移植が終わりました。

【9】スパイラルケーブル等の取付け

新しいスパイラルケーブルに白い配線、黄色い配線、グレーの配線を押し込むと
カチッと音がなりながら簡単につけられました。

スパイラルケーブルの上側にある黒のロックを車に入れながら取り付け、
下側にある2つのプラスネジを止めました。
ウィンカーとワイパーもカチッと音が鳴ってつきました。
カプラーも上下を合わせて多少苦戦しながらも取付けました。

【10】スパイラルケーブルのセンター出し

ハンドルをつける前にスパイラルケーブルのセンター出しです。
届いた商品は白いキャップでロックがかかっており、
動画などではこのロックの状態がセンターだと紹介されていました。

また、純正品ではスパイラルケーブルは5回転程回転し、
センター出しにはスパイラルケーブルを右に回し切って、2回転半ほど戻して、
白い突起部分が上にきたところがセンターだと紹介されていました。

今回、購入した互換品はセンターになっているのか、
もし、センターになっていなくてハンドルを回すとまたスパイラルケーブルが断線してしまうので、
2回転半ほどまわるか確認してみました。

白いキャップを外して左へ2回転半だと思い回してみると3回転弱まわりました。
純正品が5回転程ということは右に回りすぎていて
左側が2回転しか回らないとなると断線しかねない。

右に回しきった状態から何回左に回るのか確認すると6回転程しました。
つまり純正品より互換品は1回転ほど多く回ったので、
3回転ほどの位置がセンターだということが確認できました。

この作業があとあと大失敗につながる
舵角センサーのセンターを狂わせる結果になってしまいました。

【11】交換作業完了
スパイラルケーブルを3回転程で白い突起が中央上に来る位置にして、
ハンドルをいれて19mmのネジを止めてハンドルを止めました。
エアバックとスパイラルケーブルに黄色い配線とグレーの配線をつけました。
最後に30型のトルクネジを左右に止めて、バッテリーのマイナスをつけて交換完了。

【12】エアバック警告灯のリセット
エンジンをかけ7秒ほど待つとエアバックランプが点滅、その直後にエンジンを切る。
この作業を6回繰り返し、エンジンをかけるとエアバックランプの点滅がなくなりました。
作業は1時間ほどで終わりました。

試運転で新たな警告灯が点灯


交換作業が完了して2kmほど走行した時点で、
突然これまでみたこともないABSとVOCの2つの黄色のランプが点灯しました。

何のランプかもわからず気になりながら帰宅。
エンジンをかけなおすとこの2つのランプが消えていました。
試しにまた少し走らせてみると、再度点灯します。エンジンをかけ直すと消えています。

ABSとVOCが何なのか調べてみると、
滑りやすい道や急ブレーキなど時に制御する機能のようで
ランプが点灯しているとこの機能が動作しないようです。
通常のブレーキには問題がないようです。

再走行で突然ブレーキがかかる

ランプの意味がわかり再度走らせてみるとABSとVOCの点灯はしないのですが、
アクセルを踏むと、突然ガッガッガッというような音とともに
左側にブレーキがかかるよう感覚が何度かみられ、ハンドルの重さも感じ、
アクセルを踏むのに怖さを感じ、徐行運転で駐車場に戻りました。

エアバックランプの点滅だけなら走行には支障がなかったのに、
この新たな症状では走行もドキドキするような怖さがあるので、
乗ることすらできない状況になってしましました。

スパイラルケーブルを交換してからABSとVDCが点灯したので、
何かしら交換作業に原因があったと考えられ調べていると、
スパイラルケーブルに移植したパーツ「舵角センサー」が
ハンドルやアクセルの回転数を認識して制御していることがわかりました、

他の方でもスパイラルケーブルを交換直後から
同様にABSやVOCが点灯するようになったという記事が何件ありました。

私が交換した際に考えられる事は、センター出しの作業を取付時に行ったことです。
舵角センターを新しいスパイラルケーブルへ移植した後に車へ取付け、
センター出しの確認作業をした際に6回転回したことが、舵角センサーも一緒に6回転しており、
舵角センサーのセンターが狂ってしまったことが原因だと考えられます。

互換品のスパイラルケーブルの初期不良や相性も考えられますが、
エアバックランプは消えているので、可能性は低いかと思われます。

スパイラルケーブルと舵角センサーを買い直す

舵角センサーのセンター位置が狂ってしまったとしたら、
このセンサーをセンターに合わせることは難しいので、
中古品のスパイラルケーブルと舵角センサーがセットになっている商品を購入しなおして
取り付けることで舵角センサーの不具合も解消されると考えました。

早速、ヤフオクでセットの中古品を探すと、スパイラルケーブル単品のときとは違い、
販売数が少なく価格も1万円前後になります。
走行距離が10万キロの車両からの取り外しが多く、状態も気になりつつも、
セットで交換して検証する他、選択肢がなくなってしまったので、
動作正常と記載のあるセット商品を1万円ほどで購入しました。

舵角センサーのみ新品を買えないかと型番で調べてみると英語のページがいくつかある程度で、
販売ページが見当たりませんでした。
試しにモノタロウにアクセスして型番を入れてみると、該当する商品が見つかりました。
価格は2万円程でしたので中古のセットで購入する方が安価でした。
それにしてもモノタロウは取扱商品が充実していますね。

無事に修理完了

セット商品が到着すると、早速交換してみました。
交換手順は上記のとおり、作業も慣れて30分ほどで完了しました。

エンジンをかけ、ウィンカーやワイパーが正常に動く事を確認し、
エアバックランプやABS、VDCのランプも消灯していることが確認できました。

走行させてみてアクセルを踏んでエンジンの回転数が上がった時も、
ガッガッガッというような音がなってブレーキがかかる症状もなくなり、
ハンドルも軽くなりすべての警告灯が消えて無事に修理が完了しました。

あとがき

エアバック警告灯の原因がスパイラルケールブルだけだったのですが、私の日産のエクストレイル(NT31)には舵角センサーがスパイラルケーブルに付いており、交換時に舵角センサーも故障させてしまい、結果的にセットで交換することになりました。お店ではスパイラルケーブルの交換で30000円ほどでしたが、DIYでの交換費用は部品代でスパイラルケーブルと買い直したセットの商品、トルクネジで15000円程と半額で済みました。舵角センサーを故障させることがなければスパイラルケーブルの交換であれば5000円程で行える交換作業だということが分かりました。

※スパイラルケーブル取り外しの参考にした動画はこちら→(舵角センサーは付いていないので注意)


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